大学は国際的に単位互換が認められてグローバル化している。大検も年2回になり、ますますどの大学を出たかより、何を学び、何を獲得したか問われるようになっているのだ。「それなのに建学の精神を忘れ、大学進学実績に躍起になって詰め込み授業をしている私立は、総合的な学習や、コンピュータ教育に遅れをとるようになり時代に適応していません」とOさんは手厳しい。そして、私立にもいじめや学級崩壊もあるが、私立は退学という方法があるので表面化しないだけだとも話してくれた。しかし、Oさんが構想する地域の人々とパートナーシップをとり、地域の学校にスクールデモクラシーを起こすという道はまだ遠い。学歴社会の弊害に苦しめられ、受験勉強を猛烈にさせられてきた親が、わが子に同じことをさせようと奔走してしまう矛盾からなかなか抜け出せない。「受験に関して結論がまだ出てません」ある親の呟きが耳に残る。教育費は費用対効果が計算しにくい、親の生き方まで問う難題である。
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