低金利が一般化したことから、住宅価格が上昇するにもかかわらず、モーゲージによる持家取得が増大した。ローコストのモーゲージ商品の開発は住宅購入を促進した。住宅インフレの継続は多くの人たちを住宅投資に誘導する。低金利が続くなかで、多数の世帯が貯蓄以外の投資対象を求め、不動産投資を選択した。しかし、他方において、住宅市場のブームは、グローバルな経済条件だけではなく、国ごとの因有の条件に起因する側面をもっていた。
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持家取得が多いのは、三〇歳代の人たちである。この年齢層の人口が増えたアイルランド・スペイン・オーストラリア・イギリス・オランダなどでは、持家需要の増大が住宅インフレを加速した。都市計画規制が強い国では住宅地開発の許可が容易には下りない。イギリスでは持家需要が増大する一方、厳しい開発規制が住宅供給を抑制し、住宅価格の高騰を加速した。スペインではリゾート地の別荘、およびセカンドハウスに対する海外からの投資が増え、住宅市場のブームを後押しした。