センスフィールドBlog

コラーゲンを食べてもコラーゲンにはならない

2011年02月02日

美容情報が氾濫し、コラーゲン、セラミド等、お肌にとって大切と言われるものが、巷で注目を浴びてきた。それらを含んだ食品も目白押しである。しかし、何でもかんでも飲んだり食べたりして、肌に定着するわけではない。トリ肉を食べてもトリにならないのと同じである。「お肌のコラーゲンは年々減ります。そのコラーゲンを含んだ○○です」といううたい文句には、どうも医療者としては違和感を感じる。「じやあ、レバーを食べたら肝臓に沈着して、肝臓が大きくなるのか」と言いたくなる。セラミドにいたってはコレステロール系統のものなのでコレステロールをとればセラミドが増えて肌がうるおうのかという話になる。食べたものは、消化酵素の働きでばらばらに分解してから吸収される。細かくしないと腸の粘膜を通らないからである。そして必要に応じて皮膚や筋肉などを作る材料として使われる。そのときに元と同じものが作られるとは限らない。つまり、食べたコラーゲンもばらばらに分解され、再びコラーゲンの形になるとは限らないのである。ブロックでできたお家をばらばらに壊して、ブロックを作ることもできるというのと同じである。考えてみれば当たり前のことで、お菓子を食べても脂肪に変わるし、果物だって食べ過ぎれば脂肪に変わる。脂肪を食べなくても脂肪がつくわけである。それは、体内で分解された糖分などが、脂肪として再構築されるからである。タンパク質、脂肪、炭水化物の三大栄養素は、こうして体内で相互変換しているのである。果物を買ってきて焼肉を作ることはできないけれども、体内では果物を分解して肉に変えることができる。女性としては、食べたものがなるべく脂肪に変わってくれないで、お肌などにいってくれる方がよいのだが、どうして思い通りにいかないのだろう。分解したブロックで何をどのくらい構築するかは、ホルモンなどの影響を受ける。10代くらいまでは、成長ホルモンが多く基礎代謝が高いので、食べたものは体を作るもとやエネルギーになりやすい。成長ホルモンが減り出すと、脂肪に変わる分が増える。肌で言うと、女性ホルモン(特にエストロゲン)が多いとコラーゲンが作られるが、30代後半から減り始め、閉経とともにガクッと減る。そうなるとコラーゲンを飲んでもコラーゲンが作られず、へたをすると脂肪に変わってしまう。

[参考]
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