兵庫県の朝来町立山口小学校では、同校の陰山英男先生(現・広島県尾道市立土堂小学校校長)が中心となって、「読み・書き・計算」の練習を徹底的に行なって、全国の注目を集めた。国語ではいくつもの文章をまるまる暗唱させ、算数ではストップ・ウォッチでタイムを計りながら計算力を伸ばそうとしたのだ。一見すると「ゆとり教育」とは対極をなしているように思えるが、陰山先生によれば、「読み・書き・計算」という基礎学力をいち早くつけてあげることが、その後の勉強を楽にし、将来「ゆとり」をもたらすのだそうだ。実際、山口小学校の卒業生は、よい塾や予備校などがほとんどない地域であるにもかかわらず、一流国公立大学や医学部に何人も合格している。基礎的な計算力がしっかりと身についていれば、算数や数学の問題集をほかの子よりも短時間で終わらせることができるし、たくさんの言葉の意味や漢字を知っていれば、文章が早く読めるようになる。
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